激動の2020年、惜しまれながら生産終了となったモデル一覧

車の情報

2020年を振り返ると、世界的なパンデミックにより人々に驚異や混乱を招きました。

未だ、大幅な改善策もままならず世界中の人々を震撼させつつあります。

そんな、激動の2020年にファンからの惜しみの声を受けつつ生産終了となったモデルがありました。

誰もが知っているような歴史の長い車種から、5~6年という短い期間で生産終了となるモデルまで様々な車種が絶版車となってしまいました。

今までオーナーとして乗り継いできた車種や、以前乗っていたことがあったり購入検討したりしていたクルマが無くなってしまうのは悲しいですよね。

それでは、2020年に生産終了した車種についてお伝えします。

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トヨタ ポルテ/スペイド

2020年絶版 ポルテ スペイド

トヨタ ポルテは2004年より初代モデルが登場し、2012年2代目へとフルモデルチェンジを行い、同時に兄弟車となるスペイドが登場した。

同社で販売されていた「ラウム」に続くトヨタのユニバーサルデザイン第2弾となるモデルで、助手席側のドアに大型の電動スライドドアを採用し、同時に助手席の前後スライド量を大きく取り、フロア高を300mmと低くして乗降性を高め、それ故に小型車ながらウェルキャブのベース車両として採用されていた。

初代ポルテでは、右側は通常のドア、左側にはスライドドアを採用した3ドアトールワゴンというカテゴリだったが、2代目からは右側が前席・後席に通常のドアとなりどちらからでも乗り降りのしやすいパッケージングとなった。

しかし、2015年から販売される同社の「シエンタ」が販売好調となり、一時代は評価の高かったドアタイプではあったが、日本市場では基本的に4ドアであることに利便性を覚える消費者が多い中、スタンダードな4ドアタイプで、5人/7人乗りを選択できるシエンタに注目が集まり、ポルテ/スペイドへの目線が離れたことにより、生産終了となった。

一般的とはかけ離れたパッケージングでブームの牽引をしたが、後に販売開始したシエンタによってポルテ/スペイドは幕を閉じました。

日産 シルフィ

2020年絶版 日産 シルフィ

シルフィといえば、「ブルーバードシルフィ」という名称のほうがパッと思いつく人が多いと思うが、そんな日産の名門車であったブルーバードの系譜を受け継ぐ、シルフィも2020年に生産終了した。

初代モデルが2000年から販売開始されており、2代目は2005年~2009年まで販売しており、初代と2代目の大きな特徴は「5ナンバーセダン」であったことである。

全幅1,695mmと5ナンバーであるパッケージングが受け、2006年には1か月に2000~3000台が登録されているほど、堅調な売れ行きを見せていたが、2012年の3代目モデルより全幅が1,760mmと先代モデルよりワイドになり「3ナンバー」となった。

しかし、初代や2代目の広くて実用的な5ナンバーセダンという特徴を失い、さらには2012年当時はエコカー減税がクルマの売れ行きに大きな影響を与えた背景も有り、シルフィはエコカー減税非対象であったことも相まり、売れ行きを下げる原因となった。

現代のセダン離れの影響も大きく、シルフィは20年の歴史の幕を閉じることになった。

ホンダ シビックセダン

2020年絶版 ホンダ シビックセダン

全世界的にも有名なのが、ホンダ シビックだ。

シビックは様々なボディタイプを持ち、スポーティモデルであるタイプRも人気がある、オールマイティで愛着も高いクルマと言えるだろう。

2010年に、シビックは国内販売を終了したが、2017年より国内販売を再開し、シビックファンにとっては歓喜のニュースであった。

しかし、2019年の登録台数は、1か月平均で900台少々になり、今のホンダの国内販売では、軽自動車が約半数を占めるので、ホンダのブランドイメージも小さなクルマに移ったことにより、ミドルサイズのシビックは売れ行きを伸ばせない状況に陥り、様々なボディタイプを持つシビックの販売の内訳は、ハッチバック:59%、タイプR:24%、セダン:17%で、セダンの登録台数は月平均で約150台と低迷し、その結果、シビックセダンは廃止されることとなった。

シビックセダン自体、2度目の絶版となるので今後の復活は難しいだろうが、ホンダの名車の一つであると思うので、いつか復活して欲しいという気持ちは私だけによらないだろう。

ホンダ グレイス

2020年絶版 ホンダ グレイス

ホンダ グレイスは2014年から販売される5ナンバーサイズのセダンになります。

「コンパクトセダンの刷新」をコンセプトに掲げ、コンパクトカーが持つ燃費性能とアッパーミドルクラスセダンが持つ広い室内やスタイル・質感・走りを融合させているのが特徴であり、後席の足元空間は3ナンバー車に匹敵するほどの快適さもあり、実用性や経済性に加え乗り心地や安定性も優れていました。

しかし、スタイリングなどの雰囲気が地味で販売にも力が入らず2019年の月平均登録台数が約530台と低迷し、その結果、生産終了へとなった。

ホンダ ジェイド

2020年絶版 ホンダ ジェイド

ホンダ ジェイドは、2015年より販売された3ナンバーサイズの3列シートを持つミニバンとなっています。

ミニバンとしては、美しい流線形となっておりスポーティな印象で、見た目だけではなくハンドリングもよく、スポーツグレードであるRSでは、パワートレインやシャシーのセッティングに加え内外装にはRS専用を採用するなど、走りに特化しているモデルもあった。

しかし、ミニバンとしては車内が狭く3列目は窮屈な補助席で、2列目も座面の奥行寸法が短く満足に座れるのは1列目のみであった。

2015年の発売時点では、1か月の販売計画を3000台に設定していたが、2017年の月平均は166台で、わずか2年後に売れ行きは目標値の5.5%まで下がり販売不振のため、生産終了へとなりました。

ユニークなパッケージングでしたが、ミニバンが欲しいユーザーには利便性の部分で共感を得れなかった点が大きく響いた。

ホンダ N-BOXスラッシュ

2020年絶版 ホンダ N-BOXスラッシュ

ホンダ N-BOXスラッシュは、2014年より販売され、この時点ですでに国民車的存在に成長していた軽スーパーハイトワゴンのN-BOXをスタイリッシュかつ高級にしたモデルだった。

N-BOXに対しルーフを110mm低くし、全高を軽ハイトワゴン級に抑えたのに加えシルエットをクーペルック化するなど、どの車種にも持たないスタイリッシュなエクステリアが魅力の1台だった。

インテリアには、米国カリフォルニアのロードサイドにあるダイナーレストランをイメージしたものなど5色を設定したインテリアカラー、静粛性の向上、電動パーキングブレーキの採用やメーカーオプションの「サウンドマッピングシステム」と呼ばれるオーディオの設定などが挙げられ、非常にこだわりが詰まったパッケージングで個性あふれる車種であった。

しかし、同社のN-BOXやN-WGNに挟まれ埋もれていった感が否めず、そのまま生産終了へとなった。

このN-BOXスラッシュは、いわゆるチョップドスタイルとなっており、このフォルムにするのに多額の制作費がかけられるなど、コストを惜しみなく投入しているのでこれからの中古車市場は激化するかもしれない。

レクサス GS

2020年絶版 レクサス GS

レクサス GSは日本でレクサスブランドを開業した2005年から用意されていたミドルクラスの後輪駆動のセダンであり、ISとLSの中間に位置する。

2018年にほぼ同じサイズで車内の広いESが加わったこともあり、GSは廃止された。

ただしESは前輪駆動で、GSは後輪駆動ではあるが、今は駆動方式で商品力は左右されないが、プレミアムブランドにとって大切な運転感覚の違いは依然として残ってしまう。

筆者は、日本レクサスが開業し、初代モデルのGSに乗っていただけにGSの生産終了は寂しい。

初代モデルは日本車離れしたスタイリングを持ち、静粛性や安定性の高いドライビングフィールが懐かしい。

スバル レガシィB4

2020年絶版 スバル レガシィB4

スバル レガシィB4は、1989年にレガシィセダンとして設定され、上質な内外装とスバルらしい優れた走行性能で人気を高めました。

1998年登場の3代目で、セダンはB4という名称を採用しており、1990年代に入ると、税制の不利が解消されてセダンは次々と3ナンバー車になったが、レガシィB4はツーリングワゴンと併せて5ナンバーサイズを守り、日本の交通環境に合わせた冷静な商品開発は、クルマ好きの間で共感を呼ぶこととなった。

しかし、2009年登場の5代目では、全幅が1,780mm、ホイールベースも2,750mmに拡大されてスポーティ感覚は薄れ、2014年の6代目(日本仕様の最終型)では、全幅が1,800mmを超えるなど、さらに大型化されたのだった。

筆者も、レガシィB4といえば走りのセダンでスポーティな印象が強いが、晩年のレガシィB4は大型化により高級志向への強まりが見えて、消費者の本来求めているものとは、方向性が変わってしまったのも生産終了に関わってしまったとも思える。

しかし、やはり現代ではセダン離れが進んでおり、その後販売不振となり生産終了となった。

スズキ バレーノ

2020年絶版 スズキ バレーノ

スズキ バレーノは2016年より販売される、ハッチバックの乗用車である。

みなさん、このクルマをこの記事で初めて知った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

筆者も、街中で見たことはわずかで、中々お目にかかれない車種の一つである。

インドにより製造される5ドアハッチバックで、現地では上級車種とされる。

全長はインドの税制で有利な4m以下に抑えたが、全幅は少しワイドな3ナンバー車となっており、ベーシックな欧州車に似た持ち味があったが、売れ行きは伸びず廃止された。

さいごに

いかがだったでしょうか?

2020年生産終了になったクルマには、セダンタイプのクルマが目立った。

現代では、SUVブームとなっており各メーカーもセダンタイプの販売や今後のセダンタイプをどうするか試行錯誤しているに違いない。

先日も、トヨタを代表するクラウンもセダンタイプから脱却するということで、今後SUVとなっていくと報道もありました。

歴史のあるクラウンですら、セダンタイプを脱却することから現代ではセダンの人気が薄くなっているのは事実である。

筆者の個人的にはセダンタイプが好きなので、各メーカーのセダンが無くなっていくのは寂しい。

毎回言っていますが、SUV人気が全く終わりそうにないので今後もSUVを中心にラインアップされるだろうが、誰もが良いねと思われる絶対的なセダンタイプが出てくることに期待したいと思う。

クルマのサブスクはKINTO

コメント

  1. 井上裕児 より:

    アマゾンの広告がウザすぎて記事の内容が入ってこない!
    こういうところに広告を出すのは、スポンサーにとっては逆効果だと思うんだけど(>_<)

    • showono より:

      貴重なご意見、ありがとうございます。
      改善していきたいと思います。

      これからも、当HPのご愛顧のほどお願い申し上げます。

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