こんにちは、SCPです。
2021年がスタートし、はや1ヶ月が経ちました。
今年のお正月は、依然感染拡大が収まらないコロナウイルスの影響で、年始めのイベントごとなどが制限され、お正月らしいことができず寂しいお正月となってしまいました。
国は対策など講じておりますが、国民が一丸となり早く封じ込めをしないとですね。
それでは、今回は2021年1月にリコール・改善対策届についてお伝えします。
- 2021年1月のリコール届出情報(国産車)
- スズキ ジクサー 計1車種 計2型式を対象(6日)
- ヤマハ XT1200ZE 他 計3車種 計4型式を対象(12日)
- ブリヂストン ALENZA001 計1型式を対象(13日)
- ニイガタ ニイガタNR83ロータリ除雪車 他 計6車種 計6型式を対象(14日)
- クボタ SL35HCQ 他 計40車種 計3型式を対象(15日)
- クボタ MR70 他 計8車種 計3型式を対象(15日)
- スズキ ハスラー 他 計3車種 計6型式を対象(21日)
- ホンダ S-MX 計1車種 計2型式を対象(21日)
- ホンダオブアメリカ シビッククーペ 計1車種 計1型式を対象(21日)
- ヤンマー YT470 他 計2車種 計1型式を対象(22日)
- ヤンマー GK16 他 計4車種 計2型式を対象(22日)
- いすゞ エルガ 他 計2車種 計10型式を対象(28日)
- 日野 日野ブルーリボン 他 計3車種 計9型式を対象(28日)
- ダイハツ ハイゼット 他 計10車種 計50型式を対象(28日)
- 2021年1月のリコール届出情報(輸入車)
- 2021年1月の改善対策届出情報
- さいごに
2021年1月のリコール届出情報(国産車)
スズキ ジクサー 計1車種 計2型式を対象(6日)
・不具合の部位(部品名)
有害なガス等の発散防止装置(ブリーザホース)
・状況及びその原因
燃料蒸発ガス発散抑止装置(キャニスタ)において、製造管理が不適切なため、燃料タンクとの間のブリーザホースが接続されていないものがある。
そのため、燃料蒸発ガスが大気中に漏れ、保安基準第31条(有害なガスの発散防止装置)の基準に適合しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ブリーザホースを点検し、接続されていない場合は正規の状態に組付ける。
ヤマハ XT1200ZE 他 計3車種 計4型式を対象(12日)
・不具合の部位(部品名)
制動灯(前輪用制動灯スイッチ)
・状況及びその原因
制動灯において、前輪用制動灯スイッチ内部ゴム部品の成形に使用している離型剤が不適切なため、当該ゴム部品にシリコン成分が含まれているものがある。
そのため、スイッチ内部にシリコンガスが充満して、スイッチ操作により通電した際に接点部に酸化シリコンが生成され、そのまま使用を続けると、制動灯が消えなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、前輪用制動灯スイッチを対策品に交換する。
ヤマハ XT1200ZE 他 計3車種 計4型式のリコール届出一覧表
ヤマハ XT1200ZE 他 計3車種 計4型式の改善箇所説明図
ブリヂストン ALENZA001 計1型式を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
タイヤ(トレッド部)
・状況及びその原因
タイヤ成型機において、ベルトカット装置の管理が不適切なため、当該装置の部品の一部が破損し、破損した部品がトレッド部に混入したものがある。
そのため、そのまま使用を続けると、最悪の場合、トレッドの一部が剥がれるおそれがある。
・改善措置の内容
タイヤサイド刻印を確認し対象タイヤの場合は、良品と交換する。
ブリヂストン ALENZA001 計1型式のリコール届出一覧表
ニイガタ ニイガタNR83ロータリ除雪車 他 計6車種 計6型式を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料電磁ポンプ)
・状況及びその原因
ロータリ除雪自動車の燃料ポンプにおいて、ポンプ内部の永久磁石の選定が不適切なため、低温時に減磁が発生し、モータが高回転・高電流となりモーターブラシが異常摩耗するものがある。
そのため、接点不良が生じ、燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し、再始動できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料ポンプを対策品に交換する。
ニイガタ ニイガタNR83ロータリ除雪車 他 計6車種 計6型式のリコール届出一覧表
ニイガタ ニイガタNR83ロータリ除雪車 他 計6車種 計6型式の改善箇所説明図
クボタ SL35HCQ 他 計40車種 計3型式を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(HST)
・状況及びその原因
農耕トラクタの静油圧式無段変速機(HST)において、構成部品の斜板ブラケットのボルトの締付け工具の管理が不適切なため、当該ボルトの締付けトルクが不足しているものがある。
そのため、ボルトに緩みが発生し、斜板と干渉し、変速できなくなり、最悪の場合、車両が停止しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、斜板ブラケットのボルトを規定トルクで再締付けを行う。
また、斜板を確認し、ボルトの接触痕があるものやボルトが脱落している場合は、静油圧式無段変速機(HST)の交換を行う。
クボタ SL35HCQ 他 計40車種 計3型式のリコール届出一覧表
クボタ SL35HCQ 他 計40車種 計3型式の改善箇所説明図
クボタ MR70 他 計8車種 計3型式を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料ろ過器)
・状況及びその原因
農耕トラクタの燃料フィルタ取付ブラケットにおいて、当該ブラケットの強度が不足しているため、エンジン等の振動により破損することがある。
そのため、燃料フィルタから燃料タンクへの戻りホースが冷却ファンに接触して、最悪の場合、戻りホースが損傷し燃料がボンネット内に飛散するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料フィルタ取付ブラケットを対策品に交換する。なお、当該ブラケットが破損しているものは燃料フィルタ及び戻りホースを新品に交換する。
クボタ MR70 他 計8車種 計3型式のリコール届出一覧表
スズキ ハスラー 他 計3車種 計6型式を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
車体(センターピラートリム)
・状況及びその原因
フロントシートベルトにおいて、組立指示が不適切なため内装部品のセンターピラートリムに挟まれ、当該シートベルトがたるんで組み付けられているものがある。
そのため、衝突時にベルトのたるみ分が引き出されることで、乗員拘束が遅れて怪我の程度が大きくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、フロントシートベルトを点検し、たるんで組み付けられているものは正規の位置に修正する。
スズキ ハスラー 他 計3車種 計6型式のリコール届出一覧表
ホンダ S-MX 計1車種 計2型式を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
エアバッグ装置(インフレータ)
・状況及びその原因
運転者席側エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、吸湿防止が不適切なため、ガス発生剤が吸湿することがある。
そのため、使用過程でガス発生剤が吸湿や乾燥を繰り返した場合など、エアバッグ作動時に正常に展開しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、予防的措置として運転者席側エアバッグのインフレータを代替品と交換する。
ホンダオブアメリカ シビッククーペ 計1車種 計1型式を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
エアバッグ装置(インフレータ)
・状況及びその原因
運転者席側エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、吸湿防止が不適切なため、ガス発生剤が吸湿することがある。
そのため、使用過程でガス発生剤が吸湿や乾燥を繰り返した場合など、エアバッグ作動時に正常に展開しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、予防的措置として運転者席側エアバッグのインフレータを代替品と交換する。
ホンダオブアメリカ シビッククーペ 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
ホンダオブアメリカ シビッククーペ 計1車種 計1型式の改善箇所説明図
ヤンマー YT470 他 計2車種 計1型式を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(エンジンハーネス)
・状況及びその原因
農耕用トラクタのエンジンハーネスにおいて、配策指示が不適切なため、当該ハーネスとエンジンマウントブラケットが干渉しているものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、振動等によりハーネス内の電線を保護するコルゲートチューブのすり割りが開き、電線の被膜がエンジンマウントブラケットと接触し、最悪の場合、配線が損傷しエンジンが停止や前照灯が不点灯等に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンハーネスの当該箇所に保護チューブを追加する。なお、ハーネス内の電線の被膜が損傷している場合は、新品に交換する。
ヤンマー YT470 他 計2車種 計1型式のリコール届出一覧表
ヤンマー YT470 他 計2車種 計1型式の改善箇所説明図
ヤンマー GK16 他 計4車種 計2型式を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(ベアリングスリーブ)
・状況及びその原因
農耕用トラクタのクラッチにおいて、ベアリングスリーブの加工工程が不適切なため、正しく製作されていないものがある。
そのため、クラッチ操作時にベアリングスリーブに応力集中が発生し、当該スリーブの一部が損傷することでクラッチ操作ができなくなり、変速不能または走行しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ベアリングスリーブを良品に交換する。
ヤンマー GK16 他 計4車種 計2型式のリコール届出一覧表
いすゞ エルガ 他 計2車種 計10型式を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
乗降口(扉)
・状況及びその原因
バスの乗降開閉機構の検知器(光電装置)において、光電管への外的要因に対する検討が不十分なため、水の付着や外乱光等により、当該光電装置が誤検知を起こし、扉が開閉できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、光電管および光電リレーを対策品に交換し、光軸の調整を行う。
いすゞ エルガ 他 計2車種 計10型式のリコール届出一覧表
日野 日野ブルーリボン 他 計3車種 計9型式を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
乗降口(扉)
・状況及びその原因
バスの乗降開閉機構の検知器(光電装置)において、光電管への外的要因に対する検討が不十分なため、水の付着や外乱光等により、当該光電装置が誤検知を起こし、扉が開閉できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、光電管および光電リレーを対策品に交換し、光軸の調整を行う。
日野 日野ブルーリボン 他 計3車種 計9型式のリコール届出一覧表
日野 日野ブルーリボン 他 計3車種 計9型式の改善箇所説明図
ダイハツ ハイゼット 他 計10車種 計50型式を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(自動変速機(AT)制御コンピュータ)
・状況及びその原因
動力伝達装置において、バルブボデーが異常摩耗し油圧漏れが発生するものがある。
また、油圧漏れが発生した際に、AT制御コンピュータのプログラムが不適切なため、故障検知を正しく行わないものがある。
そのため、油圧漏れを正しく検出できず、そのままの状態で使用を続けると、油圧漏れが大きくなり、最悪の場合、意図せぬクラッチが係合し、一時的に急減速するおそれがある。
・改善措置の内容
バルブボデーの異常摩耗の検証に時間を要するため、全車両、AT制御コンピュータのプログラムを対策プログラムに書き換えるとともに、油圧漏れを点検し、油圧漏れが確認できた場合には、バルブボデーを新品と交換する。
なお、バルブボデーの異常摩耗については原因が特定でき次第、必要に応じて措置を講じる。
ダイハツ ハイゼット 他 計10車種 計50型式のリコール届出一覧表
ダイハツ ハイゼット 他 計10車種 計50型式の改善箇所説明図
2021年1月のリコール届出情報(輸入車)
BMW MINI Cooper D クロスオーバー 他 計4車種 計4型式を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン)
・状況及びその原因
直列4気筒ディーゼルエンジンにおいて、タイミングチェーンの素材と表面加工の選定が不適切なため、強度が不足しているものがある。
そのため、エンジン作動中にタイミングチェーンが破断し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し、再始動できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、タイミングチェーンを対策品に交換する。
BMW MINI Cooper D クロスオーバー 他 計4車種 計4型式のリコール届出一覧表
BMW MINI Cooper D クロスオーバー 他 計4車種 計4型式の改善箇所説明図
アウディ アウディ A6 45Tq 他 計2車種 計2型式を対象(19日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(スターターオルタネーター)
・状況及びその原因
スターターオルタネーターにおいて、製造公差の設定が不適切なため、ハウジングに隙間が生じているものがある。
そのため、内部に水分が浸入し、スターターオルタネーター内の回路が短絡すると過熱して、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、スターターオルタネーターの識別番号を確認し、該当する場合は対策品に交換する。
アウディ アウディ A6 45Tq 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
アウディ アウディ A6 45Tq 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
ランボルギーニ ウルス 計1車種 計1型式を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置
・状況及びその原因
燃料装置において、燃料を供給する配管のクイックコネクタの材質が不適切なため、エンジンルーム内が過度の高温になることが繰り返されると、コネクタ部が軟化することがある。
そのため、早期に劣化し亀裂が生じて燃料が漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、クイックコネクタを対策部品に交換する。
ランボルギーニ ウルス 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
ボルボ FH 計1車種 計5型式を対象(26日)
・不具合の部位(部品名)
車載式故障診断装置(エンジン制御システム)
・状況及びその原因
平成28年排出ガス規制対応の大型トラックの排出ガスシステムOBD(車載式故障診断装置)において、EMS(エンジン管理システム)のプログラムが不適切なため、スキャンツール又は保守ツールから故障コードの消去を要求された際に、当該故障コードを消去できないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、EMS(エンジン管理システム)のプログラムを、対策プログラムに書き換える。
BMW BMW M5 他 計6車種 計6型式を対象(25日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンコントロールユニット)
・状況及びその原因
エンジンコントロールユニット(DME)のプログラムが不適切なため、燃料タンク内で発生した蒸発ガスを適切に評価できないことがある。
そのため、システムに異常があるにも関わらず、エンジン警告灯が点灯しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンコントロールユニット(DME)のプログラムを対策プログラムに書き換える。
BMW BMW M5 他 計6車種 計6型式のリコール届出一覧表
BMW BMW M5 他 計6車種 計6型式の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ メルセデス AMG GT63S 4MATIC+ 他 計12車種 計12型式を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(横滑り防止装置(ESP))
・状況及びその原因
横滑り防止装置(ESP)において、ESPコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、ヨーセンサの計算値にずれが生じることがある。
そのため、走行状況に応じたESPの制御が最適に行われず、最悪の場合、制動停止距離が伸びるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ESPコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
メルセデス・ベンツ メルセデス AMG GT63S 4MATIC+ 他 計12車種 計12型式のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ メルセデス AMG GT63S 4MATIC+ 他 計12車種 計12型式の改善箇所説明図
2021年1月の改善対策届出情報
該当なし
さいごに
以上が、2021年1月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
2021年1月のリコールの対象車両を所有されている方は、早めの対応をおすすめします。
筆者がお世話になっている、SUBARUのディーラーでもコロナウイルスの影響によって、お客さんの来客数を制限しているということなので早めにリコールでの入庫予約を心がけると良いと思います。
クルマのサブスクはKINTO
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