クルマを所有している方なら、毎年あると分かっていて、気分が重くなるのが「自動車税」の支払通知である。
これは、クルマを所有している方なら支払わなければいけない義務となっているので、避けて通れないものである。
この自動車税には、環境性能の高い車には減免の制度があり、例えば、排ガス規制や燃費規制に適合している自動車には、車両税や自動車重量税が減免される場合があります。
最新型の自動車では、環境性能の高い車が多く存在しており、購入時に減免制度を受けて、お得にクルマを取得しているケースも多いが、逆にこの自動車税が高くなってしまうケースもあります。
それは、初回新規登録から11年を経過するディーゼル車及び13年を経過するガソリン車・LPG車は、自動車税種別割の税率が翌年度から重く(重課)なるのです。
今年度から重課の対象となるクルマは、「2010年3月31日以前に登録されたクルマ」となり、2010年4月1日以降に登録されたクルマは、来年度に重課がされてしまいます。
今回は、今年度から重課になる、もしくは来年度から重課になることが決まっている「2010年デビュー」のクルマを紹介します。
いきなり、自動車税が高くなっている!と驚かないように、こちらの記事を参考にしてください。
自動車税には軽課と重課がある
冒頭でもお話した通り、自動車税には「軽課」と、「重課」があり様々な要因によって、このような措置が受けられます。
自動車税の軽課については、普通自動車、軽自動車ともに新車登録した翌年分の自動車税(種別割)が燃費基準の達成度に合わせて減税され、軽課対象になればおよそ75パーセントの減税を受けることが可能になります。
自家用乗用車の場合、軽課対象となるのは電気自動車や燃料電池車、プラグインハイブリッド車、天然ガス自動車(2018年排出ガス規制適合、または2009年排出ガス規制からNOx10%以上低減)になります。
それでは、逆の「重課」となるケースをお伝えします。
新車登録から一定期間が経過した車両は自動車税(種別割)が重課されます。
理由としては、自動車は年を追うごとに環境に配慮した車両の開発が進むため、古い車ほど環境負荷が大きいといえます。
そのため排出ガス及び燃費性能が優れた新しい自動車の普及を促すことは地球温暖化、大気汚染の防止につながるという理由になっています。
こういった重課をすることにより、新車登録から長期間が経過した車両の自動車税を重課することで税の負担を重くし、より新しく環境に優しい自動車への乗り換え、普及の促進を図るのが目的であると言えます。
自動車のオーナーからしても自動車税が重課され燃費が良くない車を乗り続けているよりも、自動車税(種別割)の優遇措置が受けられる低燃費の自動車に乗る方が税額・燃料費ともに抑えられるというメリットがあります。
重課対象になると、自動車税はどのくらい高くなる?
新車登録から13年が経過することで、重課の対象となるのは分かりましたが、どのくらい高くなるのか気になるところですよね。
普通自動車の場合、新車登録から13年が経過したガソリン車、LPG車と11年が経過したディーゼル車は「約15パーセント」増の自動車税(種別割)を納めなければいけません。
普通自動車に限らず、軽自動車税(種別割)も普通車と同様に新車登録から13年以上経過すると重課対象になり、「約20パーセント」の重課となります。
重課前の税額と、13年経過後の獣化された税額については、下図のようになっているので是非参考にして頂きたい。
総排気量 | 重課前の税額 (2019年9月末までに新規登録した車) | 13年経過後の重課された税額 |
1.0L以下 | 29,500円 | 約33,900円 |
1.0L超~1.5L以下 | 34,500円 | 約39,600円 |
1.5L超~2.0L以下 | 39,500円 | 約45,400円 |
2.0L超~2.5L以下 | 45,000円 | 約51,700円 |
2.5L超~3.0L以下 | 51,000円 | 約58,600円 |
3.0L超~3.5L以下 | 58,000円 | 約66,700円 |
3.5L超~4.0L以下 | 66,500円 | 約76,400円 |
4.0L超~4.5L以下 | 76,500円 | 約87,900円 |
4.5L超~6.0L以下 | 88,000円 | 約101,200円 |
6.0L超~ | 111,000円 | 約127,600円 |
軽自動車 | 7,200円 | 約12,900円 |
2023年、または2024年に重課対象になってしまう車種について
三菱自動車 RVR(3代目)
2010年2月17日に発売を開始した、三菱自動車のRVRは2023年から重課の対象となります。
RVRは、コンパクトSUVであり、アウトドアでのアクティブなライフスタイルをイメージしたモデルです。
車内は、スポーティで高級感のあるデザインで、装備も充実していて、マートフォンとの接続が可能な8インチタッチスクリーンディスプレイ、バックカメラ、ブラインドスポット警告、レーンディパーチャーアラートなどの安全装備があります。
RVRは、小型ながらも広い室内空間を持ち、荷室も広いため、アウトドアやアクティブなライフスタイルにも最適なSUVです。
トヨタ パッソ(2代目)
2010年2月15日、2代目へとフルモデルチェンジし発売開始されたのが、トヨタのパッソ(2代目)で、こちらも2023年から重課の対象となります。
外観は、先代モデルに比べてよりスポーティで洗練されたデザインになりました。
フロントグリルが大型化され、より力強い印象を与え、また、全体的に曲線美が強調されており、スタイリッシュな印象を受けます。
2代目のトヨタ・パッソは、都会的なデザインと優れた走行性能、安全性能を兼ね備えた、人気の高いコンパクトカーです。
トヨタ ヴィッツ(3代目)
2010年12月22日にフルモデルチェンジを果たした、ヴィッツ(3代目)は2024年から重課の対象となるクルマです。
外観は、よりスポーティでダイナミックなデザインになり、フロントグリルが大型化されたことで、より力強い印象を与えます。
また、全体的に角ばったデザインに変更され、先代モデルに比べてシャープな印象を受けます。
内装は、先代モデルに比べて質感が向上しており、高級感がありスペースも広く、乗り心地も向上しています。
3代目のトヨタ・ヴィッツは、先進的なデザインと高い走行性能、低燃費性能、安全性能を兼ね備えた、人気の高いコンパクトカーです。
トヨタ ラクティス(2代目)
ラクティス(2代目)は、トヨタ自動車が製造する小型車で、2010年9月30日より発売されています。
先代と同じ5ナンバーサイズを維持しつつ、室内幅を40mm拡大するなど、先代モデルに比べ全体的に大型化されたのが特徴です。
内装は、質感が向上し高級感があり、。ダッシュボードには、情報をわかりやすく表示するマルチインフォメーションディスプレイが採用され、快適なドライブをサポートします。
マツダ プレマシー(3代目)
プレマシーは、マツダが製造するミニバンで、3代目は2010年7月1日に発売開始されました。
内装は、先代モデルに比べて質感が向上し、高級感があります。
また、マツダ独自のデザインコンセプト「人馬一体(ジンバイッタイ)」に基づいた運転席の配置が採用され、運転者の視認性が向上し、快適なドライブをサポートします。
さいごに
自動車税の重課についてお話しましたが、現在お乗りのクルマは初回新規登録から何年経過しているか車検証などで確認することで、重課されるかどうか確認することができます。
重課の対象となる場合は、販売店などで乗り換えの提案もあると思いますが、現状の状況やお乗りのクルマへの愛着度によっては乗り換えせずに乗り続けるというのも、一つの方法です。
一つの車を長く乗ることは素晴らしいことなので、お気に入りのクルマであれば乗り続けるのは良いと思います。
ただし、負担がかかるのは間違いないので、状況にあった乗り換えをオススメします。
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