新車を購入する際に販売店で商談する中、必須となってくるのが「オプション」の選定です。
新車購入というだけで気持ちはワクワクなのに、このオプションを選ぶ際にはさらにワクワクが止まりませんよね。
新車購入する際に、取り付けたいオプションを予め決めている方やオプションについて購入するまで決めていない方でも、商談の中でディーラーの営業マンから、「おすすめのオプション」について話があるのは、当然の流れとなります。
予め取り付けるオプションを決めている方でも、ついつい営業マンの話にその気になって、おすすめのオプションを注文してしまったり、全く取り付けるオプションを決めていない方は営業マンの言う通りにオプションを注文してしまうケースも珍しくありません。
確かに、ディーラーの営業マンがオススメするオプションだから、実用性も高く、取り付けたあとでも「取り付けて良かった」と思えるアイテムであることは間違いありません!
・・・しかし、実は営業マンのオススメするオプションには、会社としての利益を上げるための利益率の高いオプションをオススメすることがあるのも事実です。
今回は、ディーラー営業マンがこっそり教える、オススメしたいオプションだけど注文しない方がいいオプションについてお話します。
営業マンがオススメしたいけど、注文しないほうが良いオプション5選
サイドバイザー(ドアバイザー)
国産車において、装着率が6割以上となっている定番オプションと言えばサイドバイザーです。
雨の日に窓を開けて換気する際に雨が車内に入りづらく、いつでも換気ができる便利ものです。
特に、喫煙者にとっては天候に関わらず、窓を開けて換気ができる優れもので人気を博していましたが、喫煙者が減少したことで、サイドバイザーのオプションを注文する人が減少する傾向にありましたが、3年前から始まったパンデミックの影響からサイドバイザーへの注目が再燃し、注文する人が多くなっているのも事実です。
しかし、このサイドバイザー、ディーラーで購入すると損をするかもしれません。
実際に、ディーラーにて販売しているサイドバイザーは、コンパクトカーでも約12,000円+取付工賃。国産高級車やミニバンなどでは約30,000円+取付工賃。という価格設定になっております。
この価格を見て、みなさんいかがですか?正直高いと思いませんか?
実際に、ECサイトなどでサイドバイザーを検索してみると、驚くことにディーラーなどで売っている価格の半額以下で購入できる商品も多く存在します。
購入する車種が決まっていれば、予めECサイトなどで購入し、クルマを購入するディーラーに取り付けだけ依頼すれば、ディーラーで購入するサイドバイザー代を賄えるどころか、取付工賃をプラスしてもお釣りがきてしまうほど、安価に取り付けることができます。
サイドバイザーの装着を予定されている方は、予めサイドバイザーをECサイトなどで購入しておくと損をせずに取り付けることができるかもしれません。
他にも、純正品とは違う形状のものも沢山あり、自身の趣味にあった形状を見つけられる点も大きなメリットです。
ボディコーティング
ボディコーティング、こちらも必ずと言っていいほど営業マンからオススメされるオプションの1つだ。
新車購入時にボディコーティングを行えば、確かに新車以上のキレイな状態で納車されることで、満足度も高い仕上がりになりますが、実はそこが落とし穴なのです。
実は、ディーラーで施工するボディコーティングは、薬剤を塗るだけの簡素なものになっていて、ボディコーティング専門店が行っているような、ボディの表面処理をしてから行う本格的なボディコーティングとは根本的に異なり、ディーラーによっては営業マン自らがボディコーティング施工作業を行うケースもあるため、専門知識がなくてもDIYで十分に行える程度のコーティングの仕上がりになってしまうのが事実です。
中には、ボディコーティングのオプションを外せないケースもありますが、これは非常に利益率が高いために、このような設定をしているディーラーがあるのです。
ただ、全てのディーラーにおいてということではなく、スバルのようにKeePer技研(カーコーティング、カーウォッシュ専門店)とコラボレーションし、ボディコーティングメニューを展開しているパターンもありますので、一概に否定はできませんが、より良いボディコーティングを求める方は、同価格程度でしっかりとボディコーティングを行う専門店での施工をオススメします。
メンテナンスパックオプション
メンテナンスパックオプションとは、3ヶ月毎や6ヶ月毎などの定期点検や整備をセットパックにした商品になり、点検ごとに消耗品などの交換をしてくれる安心度の高い商品です。
・・・が、クルマの使い方によっては、損をしてしまう可能性があります。
毎日クルマを運行しているケースでは、次回の交換時期に合った適正な整備が受けられるが、クルマの使用頻度が少ない方だと、「過剰整備」となるため、メンテナンスパックを注文せずに、その都度交換部品や消耗品の交換をしたほうが、安くなる可能性もあります。
全てにおいて損をするというものではないですが、ご自身の使用頻度を考えて、慎重に注文するのが良いだろう。
純正ETC
純正部品として用意されている、ETC車載器の注文にも注意が必要だ。
実は、純正で用意されているETCは基本的には最新版ではなく、型落ちの商品を扱っているケースが多くあります。
そもそも、ETC車載器自体に性能や付加機能というものに突出したものがないので、前の車に付いているETC車載器を新車に移設するだけで取付工賃だけで済ませることができます。
さらに、現代のクルマはETCの取り付け場所を設けてる車種も多いので、社外品のETCを取り付ける際でも純正さながらのフィット感があるため、社外品を取り付けた場合のほうが価格は抑えられるだろう。
パッケージオプション(セットオプション)
パッケージオプション、またはセットオプションと呼ばれるものは、複数の装備をセット価格で販売しているオプションのことを言います。
パッケージオプションの中に、魅力的な装備を設定することで、他の明らかに不要と思える装備を組み合わせることによって、人気のない装備分を取り付けることで利益を上げるようなパッケージングも珍しくありません。
パッケージングオプションの中には、もちろん装着したい装備品もありますが、不要なものも同時に装備されるとなると、予算以上の出費になることもありえますので、注意が必要です。
さいごに
これまで、新車購入時にオプションを決める時に、営業マンのオススメの言いなりになっていませんでしたか?
それは、あくまでもディーラーの売上に貢献するための営業トークだったのかもしれません。
確かに、オススメしてくる商品は正直「実用性の高い商品」であることは間違いありません。
しかし、純正オプションにこだわりがない方にとっては、オプションの商品を社外品に変換するだけで、お財布の負担を減らすことが確実にできます。
新車購入する際には、予めその車種に取り付けられるオプションのラインアップを把握して、社外品などにも目を向けて、装着するか否かを判断するのが良いでしょう。
クルマの購入は、高い買い物になるのであとから失敗した!ということのないように、オプションの選定にもしっかりと考察するのが、失敗しないクルマ購入になるでしょう。
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