2024年7月4日、日本自動車販売協会連合会から2024年上半期(2024年1月~6月)の車名別新車販売台数ランキングを発表しました。
今回は、2024年上半期(2024年1月~6月)の車名別新車販売台数ランキング、1位~10位をご紹介します。
ロリポップ2024年上半期(2024年1月~6月)の車名別新車販売台数ランキング1位~10位
1位 トヨタ カローラ 85,201台 前年対比103.4%
カローラは、セダンやステーションワゴン、ハッチバック、SUVなどを展開している乗用車です。
これまでのカローラは世界の仕向地ごとに仕様を大きく作り変えておりプラットフォームも異なっていたが、2018年より販売されている現行型では全てにTNGA(GA-Cプラットフォーム)が導入され、全世界でほぼ統一されたカローラとなっています。
従来のハッチバック、セダン、ステーションワゴンの他、カローラシリーズでは初となるクロスオーバーSUV型も投入されました。
日本国内のトヨタ車で初となるディスプレイオーディオが全車に標準装備されており、SmartDeviceLink・Apple CarPlay・Android Autoの対応によってスマートフォンとの連携が可能なほか、エントリーナビキットまたはT-Connectナビキットのどちらかを選択することで車載用ナビ機能を利用することも可能である。
カローラスポーツと同様にDCM(車載通信機)も標準装備されており、コネクティッドサービスの利用も可能である。
2位 トヨタ ヤリス 81,715台 前年対比83.9%
ヤリスは、Bセグメントのコンパクトカーです。
日本市場では初代から3代目までヴィッツの名称で販売されていたが、初代から20周年となる2020年発売の4代目からは、2017年から復帰している世界ラリー選手権(WRC)で「ヤリスWRC」の名称で参戦していることや、フルモデルチェンジでの心機一転を図り、国内でもヤリスに名称が統一されました。
デザインコンセプトは「B-ダッシュ」で、Bには「BOLD(大胆)」「BRISK(活発)」「BOOST(加速)」「BEAUTY(美)」「BULLET(弾丸)」などの意味が込められており、躍動感が重視されています。
TNGA戦略において最後発となる、GA-Bプラットフォームの採用車第1号であり、この新プラットフォームの効果により重心は15mm下げられ、ねじり剛性も30%向上するなど、走りの質感が大幅に改善されています。
3位 トヨタ シエンタ 52,649台 前年対比82.6%
シエンタは、ミニバン型の乗用車です。
日本国内の道路事情に即した5ナンバーサイズのミニバンとして開発されました。
プラットフォームにはTNGAに基づいたGA-Bプラットフォームをベースに新たな設計が組まれ、主要骨格を連結させた環状骨格構造とすることで結合部の剛性を高めました。
パワートレインは全面刷新され、ガソリン車は1.5 LダイナミックフォースエンジンであるM15A-FKS型へ換装され、CVTは10速シーケンシャルシフトマチックを備えたギア機構付の「Direct Shift-CVT」に変更しました。
ハイブリッド車は同じ仕様のM15A-FXE型へ換装され、システムを高効率化。4WD車は2代目のガソリン車からハイブリッド車の設定に変わり、電気式四輪駆動「E-Four」が採用されました。
4位 日産 ノート 52,857台 前年対比91.0%
ノートは、ハッチバック型の乗用車です。
2020年より販売される3代目の現行型は、パワートレインをe-POWERのみに絞り、日本国内では2代目キックスに次ぐe-POWER専用車種に移行しました。
e-POWERはモーターとインバーターを刷新した第2世代となり、モーターは2代目モデルに比べてトルク・出力共に向上、インバーターは2代目モデルに比べて小型・軽量化され、エンジン効率も向上しました。
システム制御によるエンジンの作動頻度低減や車体の遮音性能向上を行うとともに、世界初となる路面状況からロードノイズが大きいと判断した場合に積極的に発電を行う制御システムも採用されました。
エクステリアデザインは、ヘッドランプがフロントグリルと一体の薄型デザインとなり、その下には「Vモーションクローム」が配され、リアコンビランプは横一文字のシグネチャーデザインとなりました。
5位 ホンダ ヴェゼル 44,164台 前年対比194.0%
ヴェゼルは、ホンダが進める世界的業務連携改革の一翼を担う車両として、3代目フィットを基に開発されたコンパクトSUVです。
SUV、クーペ、ミニバンの特徴を融合させた車種として開発されました。
現行型である2代目は、ハイブリッドシステムが2モーター式の「e:HEV(イー・エイチイーブイ)」となり、バッテリーのセル数を増やすとともに、モーターはH5型に変更され、モーター出力が向上しました。
PCU(パワーコントロールユニット)は小型化され、荷室からエンジンルームへ移動しました。
ガソリンモデルは新型の1.5 L DOHC i-VTECエンジンである「L15Z型」へ換装するとともに、4代目フィットで採用されたCVTを基にギアをローレシオ化して最適化されました。
国内外問わず各社がこぞってクロスオーバーSUVを発売するブームの真っ只中で登場したこともあって、発表時は他社と類似しているデザインを指摘する声が相次いだが、実車が出回るようになると反応は次第に肯定的なものに変わっていった車種になります。
6位 日産 セレナ 40,169台 前年対比116.6%
セレナは、ミニバン型の乗用車です。
2022年から販売されている現行型(6代目)は、Cプラットフォームを踏襲していることもあり、エアロパーツを装備しないグレードでは全幅が据え置かれて1,700mmを下回り、5ナンバーサイズが保持されることとなった。
5代目で採用された「プロパイロット」は全車標準装備となり、「e-POWER LUXION」には「プロパイロット2.0」を搭載しています。
高速車線同一車線走行時、時速40km/h以上のハンズオフ機能はミニバンとして世界初搭載となる。併せて、前方障害物を回避する際にドライバーのステアリング操作を支援する「衝突回避ステアリングアシスト」やメモリー機能付「プロパイロット パーキング」を日産車として初搭載するとともに、「e-POWER LUXION」にはリモコン操作でクルマの出し入れが可能となる「プロパイロット リモート パーキング」も搭載されました。
2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
7位 ホンダ フリード 38,429台 前年対比88.3%
フリードは、コンパクトミニバン型の小型乗用車です。
2代目モデルは、先代モデルに対し、1-3列目のヒップポイント間距離を90mm拡大し、また6人乗り仕様は2列目キャプテンシートを採用し、スライド量を120mm拡大して360mmとした。
さらに、ウォークスルー幅を1列目で50mm、2列目で25mmそれぞれ拡大したほか、スライドドア開口幅を20mm拡大して665mm、ステップ高も15mm下げて390mmとし、乗降性を向上させました。
安全運転支援システム「Honda SENSING」を新採用。衝突軽減ブレーキ(CMBS)、歩行者事故低減ステアリング、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、LKAS(車線維持支援システム)、路外逸脱抑制機能、誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能の8種の機能で構成されます(タイプ別に標準装備、またはメーカーオプション設定)
2024年6月より、フルモデルチェンジした3代目が販売されています。
8位 トヨタ アルファード 37,385台 前年対比152.2%
アルファードは、大型ミニバンの乗用車です。
内外装の高級感や、車内空間の広さと居住性の確保、高出力エンジンの搭載など、トヨタが量販するミニバンにおいては最上級に位置します。
2023年から販売される現行型(4代目)は、GA-Kプラットフォームとなり、ミニバンへの最適化に加え、ロッカーをストレート構造とし、車体底部後方にV字型のブレースを設けました。
ハイブリッドシステムはエンジンをヴェルファイアと共通のA25A-FXS型のダイナミックフォースエンジンへ換装され、モーターも変更されたことでシステム最高出力と燃料消費率を同時に向上しました。
9位 トヨタ プリウス 36,790台 前年対比75.3%
プリウスは、世界初の量産ハイブリッド専用車です。
2023年より販売されている現行型(5代目)は、「モノフォルムシルエット」を継承しつつ、第2世代のTNGAプラットフォームの採用による更なる低重心化がなされました。
エクステリアは、フロントが16代目クラウンクロスオーバーや2代目C-HR同様のハンマーヘッドデザイン、リアデザインは歴代で初めてナンバープレートがバンパーレベルへと移され、従来のナンバープレートがあった部位には薄型一文字のリアコンビネーションランプが、そしてその真下には16代目クラウンクロスオーバー同様に「P R I U S」のバラ文字の車名ロゴエンブレムが中央に配置され、2代目から4代目に装着されていたハイブリッドシンボルマーク(HYBRID SYNERGY DRIVE)に替わって「HEV」エンブレムが装着されました。
2023年に、2023年次日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
10位 トヨタ ハリアー 35,294台 前年対比80.2%
ハリアーは、高級中型クロスオーバーSUVです。
2020年より販売されている現行型(4代目)は、実用性やスペックではなく品質やデザインを重視した、クーペフォルムのSUVとされています。
また、先代は国内専用車だったが本代は本格的グローバルモデルとなっており、北米市場では、2020年に2代目ヴェンザとして販売されています。
プラットフォームを従来の「新MCプラットフォーム」から既存の5代目RAV4と共通の「GA-Kプラットフォーム」を採用しています。
パワートレインはダイナミックフォースエンジンの採用により全面刷新され、ガソリン車はM20A-FKS型、ハイブリッド車はA25A-FXS型となり、3代目の2017年6月改良型で設定されていたターボエンジン車が廃止されました。
さいごに
以上が、2024年上半期(2024年1月~6月)の車名別新車販売台数ランキング1位~10位になります。
1~3位までトヨタ車が占めており、10位以内では6車種がトヨタ車になりました。
トヨタ車の人気ぶりが伺えるランキングでしたね。
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